暗号資産保有者を狙うレンチ攻撃(身体的な脅しで資産移転を迫る攻撃)は52件に増え、標的価値は10倍超に拡大しました。CertiKは、保有資産と本人情報を結び付ける公開情報を減らす対応を勧めています。
レンチ攻撃は、暗号資産保有者に身体的な圧力をかけ、ウォレットや口座の資産移転を迫る攻撃です。CertiKの集計では、暗号資産を狙うレンチ攻撃の件数は52件に増えました。
オンライン上の不正アクセスとは異なり、レンチ攻撃は本人の居場所や日常行動と結び付くリスクを含みます。暗号資産の保有情報が個人の身元と結び付くほど、物理的な標的になる余地が広がります。
攻撃件数だけでなく、標的になった価値も10倍超に増えています。標的価値の増加は、攻撃者がより大きな資産を持つ個人を狙う傾向を示す材料です。
暗号資産は自己管理型ウォレット(利用者自身が秘密鍵を管理する保管方法)で保有される場合があります。自己管理の利便性がある一方で、本人に直接圧力をかける攻撃への備えも必要になります。
CertiKは、個人の身元、所在地、日課と暗号資産保有を結び付ける公開情報を減らすことを勧めています。対策の中心は、保有資産の存在と個人情報を切り離すことです。
SNSや公開プロフィールで、居住地、移動パターン、保有資産を同時に示すと、攻撃者が標的を絞り込みやすくなります。暗号資産保有者にとって、オンライン上の情報管理は物理的な安全対策の一部です。


